夢想家の日曜日

化粧した男達に胸を鷲づかみにされてしまった

BUCK-TICK 2018 TOUR No.0【奈良公演編】

BUCK-TICK 2018 TOUR No.0
2018年4月8日 なら100年会館大ホール


BUCK-TICK
Vo. 櫻井敦司
Gt. 今井寿
Gt. 星野英彦
Ba. 樋口豊
Dr. ヤガミ・トール


01 零式13型「愛」
02 美醜LOVE
03 サロメ-femme fatale-
04 Ophelia
05 光の帝国
06 ノスタルジア – ヰタ メカニカリス –
07 ICONOCLASM
08 メランコリア-ELECTRIA-
09 IGNITER
10 残骸
11 楽園
12 BABEL
13 Moon さよならを教えて
14 ゲルニカの夜
15 胎内回帰

EN1
01 GUSTAVE


02 薔薇色十字団 – Rosen Kreuzer –


03 ROMANCE

EN2
01 PINOA ICCHIO -躍るアトム-


02 Jonathan Jet-Coaster


03 Solaris

(ソース:https://dailysetlist.net/archives/96015

 

 

地元にBUCK-TICKが来る。
それだけでチケットを取り、予習なしのぶっつけ本番で臨んだ本日。


今年1月の成人式管理人成人記念GIGぶりに向かったなら100年会館大ホール。
本会場名物、「複数あるホールのうちライブ会場だけ大クセ(大ホールはBUCK-TICK、中ホールはピアノの発表会、小ホールはリトミック講習会)」を横目に着席。


登場前の演出から放たれる容赦ない未来感。
60〜70年代の未来予想図を思わせる無機質なポップさと、インダストリアルな曲調が否応なしにモダンさを感じさせてくる。


宇宙のように煌めき、深海のように全てを受け入れる。
ディスコの如く踊れる曲に、頽廃と優しさを併せ持つ歌。
相反するワードが輝く。
30年にしてこの境地、ただただ畏怖するばかりだ。

 

 

 

 


それにしてもあっちゃん様って女神ですね

CREATURE CREATURE Beyond Light & Lust

CREATURE CREATURE Beyond Light & Lust
2018年4月7日 大阪DROP


CREATURE CREATURE
Vo. MORRIE
Gt. Hiro
Gt. Shinobu
Ba. Hitoki
Dr. Hiroshi Sasabuchi


01 Death Is A Flower
02 虚空にハイウェイ
03 Phallus Phaser
04 星憑き
05 Dream Caller
06 Golden Game
07 Black Hole
08 Mirrors
09 So Heavenly
10 Labyrinth
11 Andromeda
12 愛と死の遊戯場
13 Decadent Angel
14 エデンまで
15 Amor Fati
16 Dead Rider
17 夢鏡

EN

01 Gone By Rain
02 COSMOS BLACKNESS
03 maboroshi

 

 

光と欲情を超えて、終わりへのカウントダウンが始まる。


このツアーをもって休眠することが発表されているCREATURE CREATURE
本ライブが、そのツアーの皮切りとなった。


幕開けとともに披露されるのは、最新アルバムの表題曲「Death Is A Flower」、そして同アルバムより「虚空にハイウェイ」。


死出の旅も怖くない」そんな感想が浮かぶ。
深淵からこちらを手招くようなMORRIE氏の声に加え、テクニカルな楽器隊。
死という名のいつか来る終わりに刻々と近づいているという事実でさえ、甘美な喜びとして享受できるように思わされた。


プログレッシブとメタルの間を行き来するような音楽性。
光と欲情、死と虚無。
相反するエロスとタナトスが、やがて死せる生の一瞬を鮮やかに切り取る。


最後を飾った「maboroshi」、そのタイトルの如く夢か現か曖昧で泡沫のような時間だった。
怪物の掌で遊んでいるうちに膨大な時間が経ったかのような感覚、それこそ生そのものを詰め込んだかに思われる2時間。
しかし<私>が<私>であるところのこの魂が永遠であるならば、この瞬間もこの言葉も、全てが永遠になるのだろう。

 

いつの日か再び目覚めるまで、この永遠を味わうこととしよう。

 

 

CREATURE CREATUREとgibkiy gibkiy gibkiyとsukekiyoの3マンいつまでも待ってる

ARCH ENEMY JAPAN TOUR 2018

ARCH ENEMY JAPAN TOUR 2018
2018年2月28日 なんばHatch


ARCH ENEMY
Vo. ALISSA WHITE-GLUZ
Gt. MICHAEL AMOTT
Gt. JEFF LOOMIS
Ba. SHARLEE D'ANGELO
Dr. DANIEL ERLANDSSON

 

01 The World Is Yours
02 Ravenous
03 Stolen Life
04 The Race
05 War Eternal
06 My Apocalypse
07 Blood On Your Hands 
08 You Will Know My Name
09 Bloodstained Cross
10 Intermezzo Liberté
11 Dead Eyes See No Future
12 The Eagle Flies Alone
13 Reason to Believe
14 As The Pages Burn
15 Dead Bury Their Dead
16 We Will Rise

EN1 Avalanche 
EN2 Snow Bound
EN3 Nemesis
Outro: Fields of Desolation

 


ヘヴィ・メタルを愛する者たちの間で合言葉のように言われるフレーズがある。

ヘヴィ・メタルはーー
まだガンには効かないがそのうち効くようになる」


そして私はと言えばメタラーではないし、正直ここ数ヶ月でまともにヘヴィ・メタルを聴いた記憶がない。ってか某母音だらけのギタリストの曲ばっか聴いてたらギターリフの概念が消えた
ARCH ENEMYの来日を知りチケットを取ったのも、「アリッサの歌を生で聴きたい」という程度の理由であり、詳しいかと言えば全くそうではないのだ。数曲しか知りませんすいませんでした


そんな訳でライブへのモチベーションも地を這っていたのだが、いざ始まってみるとなんのその。
ヴォーカリストが格好良すぎて慟哭するなんて半年ぶり2度目になる。
あまりにも熱すぎるリフの乱舞には「今!最高に!!健康!!!ヘヴィ・メタルはガンに効く!!!!」と思わざるを得ないものがある。
終演のころにはヘヴィ・メタルへの信仰心を完全に取り戻し帰路へ着くことになった。

 

 

 

それにしてもやっぱりアリッサの無駄遣い感は拭えないのでアゴニストみたいなバンドやってほしい

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~【岡崎公演編】

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~
2018年2月24日 岡崎 CAM HALL

 

gibkiy gibkiy gibkiy
Vo. kazuma (ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)


01 無中無
02 血と宙の完結
03 suspend
04 だらりと垂れる
05 愛という、変態
06 告白
07 箍を外す場合、穴に群れる具合
08 淫乱分子
09 脳内に

 

Merry Go Round Respects
Vo. kazuma(ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Gt. ミヤ(MUCC
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)

 

SE 「Echolalia」/  DEAD CAN DANCE か?
01 毒蟲
02 注文の多い料理店
03 SUICIDE DANCE
04 実験体
05 月と、黒猫と、猫アレルギーの君
06 ラ・リ・ル・レ・ロ
07 Hair of the Dog
08 G.O.D
09 DESSERT
10 ノイローゼ
11 桜の満開の木の下で

 

 

poison excl. 大阪公演を観た夜のことだ。
Merry Go Round Respectsを猛烈にもう一度観たくなってしまった。

気づけば私はその場で現地への行き方、予算や予定の算段を立て、翌日には岡崎行きのチケットを手にしていた。

という訳で迎えた岡崎公演当日。

 


gibkiy gibkiy gibkiyのステージの幕が上がる。


1曲目「無中無」のイントロ、曲を象徴するドロドロとしたリフに絡みつくkazuma氏の咆哮。
ほとんどグロウルボイスと呼んでも良いであろう声が音を切り裂いてゆく。

ひとつの声が呼び寄せる鮮烈な変貌。
こちらの思い描いた姿を軽々と裏切ってくるところに、このバンドがこのバンドたる所以を感じさせられた。 

中盤、「愛という、変態」からの「告白」。

怨念、執念、愛とはかくも深淵なものなのか。愛はまさに呪いだ。

観るものの感情を締め上げ、浸食してゆく。
呪いの杭が何本も打ち込まれるように、kazuma氏の歌う愛が全身に刻み付けられる。

そして終盤、「淫乱分子」。
Merry Go Roundの「ザクロ色の月と狂った恋の旋律」や「君は蜜より甘く」に並ぶ、いわば「子守唄枠」がこの「淫乱分子」ではないかと私は思っている。
慈愛さえ感じさせる音に身を委ね、恍惚とする時間。
曲のアウトロ、ステージの幕切れを予感する端から流れるように始まる「脳内に」のイントロ。おいあいえ

もう一度言う。gibkiy gibkiy gibkiyに予定調和は通じない。こちらの予想を軽々と裏切ってくるバンドなのだ。

 「脳内に」ラスト恒例のセッションパートでは、kazuma氏がaie氏のギターを弾き、aie氏がエフェクターとワウペダルでその音色を弄るという場面も。
即興性が導く自由さは、終わりとともに新たな可能性を予感させた。だからsukekiyoと対バンしてくれとあれほど

 

各パートが渾然一体となり、有機的に繋がることで変貌していく。
グロテスクさの中で、ときに生を称揚するかのように愛を奏でるその姿には、まさに「生き生きとした」という言葉がよく似合う。
得体の知れない怪物が水底で蠢く静かで大きな湖を思わせる、安らぎと恐怖、恍惚と切望が交錯する時間であった。

  

 

そしてついにMerry Go Round Respects

やはり一度観ていると身体に染み付くものがある。
Merry Go Roundが存在していた当時のライブであるかのように、無心に頭を振り曲を楽しむことができた。SUICIDE DANCEめっちゃ楽しい…

 曲の印象や感想は大阪公演時から大きな変化はないが、特筆すべきは「桜の満開の木の下で」だ。
当ブログでも時折触れているが、aie氏のギターは少し聴いただけで彼のものとわかる音をしている。俗に間瀬感っていうんで是非覚えて帰ってください
今夜の「桜の満開の木の下で」ではそれが遺憾無く発揮されていた。前回あんな間瀬感マシマシでしたっけ・・・。
おそらく弾いているフレーズ自体は原曲と大差ない(違ったらごめんなさい)が、出音が完全に間瀬感。
ミヤ氏が中心に加えていた現代的アレンジといい、Merry Go Roundの音源とは違ったパフォーマンスが観られるのが意義深い。

オリジナルでもなく、コピーバンドの範疇にもとどまらない特殊性。

あくまで彼らはMerry Go Round Respectsなのであった。

 

Merry Go Roundについて語られる際、よく引き合いに出されるワードが「名古屋系」である。
Merry Go Roundだけでなく、数多のバンドとバンドマンを育んだ名古屋、ひいては愛知という地への憧れというのは多くの名古屋系愛好家たちが持っていることと思う。
2018年の今日、彼の地で彼らと邂逅できた喜びを噛み締めながら、今後の活動に期待を寄せることとしよう。

 

 

 

あいえがギター弾いてる姿を観るだけで安心するのってあいえのギターを信用しまくってるからなんだなって気づいてしまった〜〜そりゃああれだけ格好良かったら去年の私も気になっちゃうよね、お前の感性は正しい

NOCTURNAL BLOODLUST ONE MAN TOUR 「Inmost of Gehenna」

NOCTURNAL BLOODLUST ONE MAN TOUR 「Inmost of Gehenna
2018年2月17日 umeda TRAD

Vo. 尋
7-strings Cazqui
Gt. Daichi
Ba. Masa
Dr. Natsu

 

01 DESPERATE
02 T.Y.R.A.N.T
03 Unbreakable
04 DEAD END
05 銃創
06 WHITE OUT
07 Ⅰ-Ⅴ-Ⅲ
08 V.I.P
09 Drum Solo
10 Strike in Fact
11 Malice Against
12 NG+
13 無義道
14 Ignis Heart
15 A Day To Re:member

EN1 Dysphoric Torment
EN2 VENOM
EN3 A Bullet of Skyline

 


大学受験のストレスを共に潜り抜けて以来、気づけば苦難の際に側にいたバンドがNOCTURNAL BLOODLUSTであるように思う。

なんといっても、「PMSイライラしたときに管理人が聴くバンドランキング」において我らがNOCTURNAL BLOODLUSTは堂々の第2位である。(第1位はAnaal Nathrakh、第3位はConverge)


超私的なランキングはともかく、私がNOCTURNAL BLOODLUSTというバンドに対して抱いていたイメージは純然たるブルータルさそのものだった。
Vo. 尋氏の筋肉ダルマ男性性を強調したいでたちもそのイメージに一役買っていたように思うが、音楽面においてもデスコアの一種として聴きこそすれヴィジュアル系の文脈を通じて聴くことはあまりなかったように思う。メタラーの知り合い(V系全然知らない人)も「SCREAM OUT FESTで観たから知ってる」って言ってたし


今回初めて彼らを観て思った。
何て正統派な「ヴィジュアル」系なのだろう。いやてかギター隊お前ら美人すぎますやんこれはダメです(ダメです)

Daichi氏はお顔立ちといい新衣装のチャイナドレスといい素晴らしくVの流儀に乗っ取ったものだった。いやああいうヴィジュアルマジでめっちゃ好きなんすよ…ありがとう…

しかしそれを軽々と圧倒したのがCazqui氏だ。
新譜「WHITE OUT」のリリース発表に伴い先日公開されたアー写が「完全にジ•ジョ立ちでは」と話題になったのも記憶に新しい。
しかし、ライブではそれ以上のステージング。
お人形、それとも道化師、とでも形容すれば良いのだろうか。一挙手一投足、運指一つをとっても計算され尽くしたもののように感じられる。
曲中に時折見せる、ギターとともに一回転する動きも優雅さがあった。なんちゃらアングレイといい1人だけ白いメンバーってそういう担当なんですかね


もちろん、技術的な面においてもこのバンドは圧巻だった。
尋氏は音源よりも地声部分が多かったものの、多彩な声の使い方は流石の一言。ホイッスルボイスめちゃめちゃ上手いわ…
楽器隊もヴィジュアル面だけではない技巧性を魅せてくれた。新曲(「無義道」か?記憶曖昧です。すみません)のCazquiパートはシューゲイザーを思わせるアプローチ。
前回のリリースからは長めの間隔が空いたが、轟音と叙情性からは新譜に込められたバンドの新たな側面を想像させるものがあった。


聴き込んだ曲は全て登場したのでは?というレベルのセトリだったので、ひたすら頭を振りモッシュWODするだけの楽しい時間でした。
正直最近は音圧?BPM?何それ美味しいの?みたいなバンドの曲しか聴いてなかったんですがそれでも曲は覚えてるものですね。思ったより自分の血肉になってました 商業ライブでのモッシュWODも初めてだったわ未だに後遺症が(歳)

ただ、是が非でもステージから目が離せなくなってしまう、そういった類の狂気じみたものは感じられなかった。
音楽性の違い、ファン層の違い、理由は色々あれどやはりこの辺りが良くも悪くも他のヴィジュアル系バンドと一線を画す理由かな、と。

それでも「このバンドが続く限りヴィジュアル系には未来があるな」と思わせてくれるNOCTURNAL BLOODLUST、やはり只者ではない。
そう思わせられた一夜だった。

 

 

 

Cazqui氏バースデーライブだったんで某灰色の銀貨バンドの下手ギターさんの話がMCで出るかと思ったら案の定出ましたわ。チケ発してよかった

【ご報告】5歳になりました

5歳の誕生日を迎えた。

 

むろん実年齢の話ではない。バンギャルとしてだ。

 

5年前の私は15歳。

通っていた中学から(一応受験はしたとはいえ)エスカレーター式に高校進学が決まり、最後の中学生活を楽しんでいた。

当時のヒット曲はゴールデンボンバー「女々しくて」。

学年に並ぶものはない嵐オタとして君臨していた(笑)私もクラスの皆と一緒に歌っていた。人生で珍しく陽キャだった時代

 

来たる2013年2月6日、あるクラスメイトの女子が私に告げた。
ゴールデンボンバーって女々しくてもいいけど『また君に番号を聞けなかった』って曲もいいよ」

実を言えば私の家にはパソコンもスマートフォンもなかった。
この時代に、である。
唯一あるのはガラケーのみ。YouTubeでの視聴、CDをレンタルして電子データで所有なんてことは夢のまた夢であった。

しかし私はある事実を思い出したのである。
「うちの近所のCD屋にゴールデンボンバーの視聴できるやつあった気ぃする」

その日の授業が終わるなり電車に揺られて地元に帰り、件のCD屋に寄った。

視聴機は確かにあった。

クラスメイトのあの子が言っていた曲、そう、「また君に番号が聞けなかった」を再生する。

 

PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOCK

 

これはもはや比喩ではない。今思い返せばそれまでの人生で最も音楽に衝撃を受けた瞬間だったはずだ。
数日前にずっと片思いしていた男子に告白してフラれて3日で立ち直った後で歌詞の甘酸っぱさと切実さが沁みたとかそんなことは些細なことだ。

 

私はあれだけ好きだった嵐のオタクをやめた。

 

嫌いになった訳ではない。
しかしあの衝撃を受けてしまった。もう戻ることはできない。

「好き」のランクが根底からひっくり返されてしまったのだ。
「好きの反対は無関心」という言葉を、私は身をもって知ることとなる。

高校入学までの間を、私はMステの録画とかそういったものだけで待ち続けた。

(私だけかもしれないが、新しく好きになったものを他人に公言するのはいささか気恥ずかしくなってしまう。ここから1年ほど、親にV系が好きとは言えなかった)

高校入学とほぼ時を同じくして、家にパソコンとiPod touchが導入された。
そのとき、私はこう思ってしまった。
ゴールデンボンバーってヴィジュアル系?ってのに入るのかな…よく分かんないけど
なんか歴史があるジャンルっぽいからしっかり勉強しとかないとね」お前ほんと根がオタクだな
それ以来、怒涛の「TSUTAYAV系の音源レンタルしまくりdigりまくり生活」に突入する。

 
その後はラルクが好きになったりlynch.で苦手だったデスボイスを克服したり摩天楼オペラが本命盤になったりその流れでメタルも聴き出したりDIR EN GREYに出会ってしまったり京さんに憧れるあまり風呂でデスボイス練習しだしたり摩天楼オペラの彩雨さんが好きすぎて彼を題材にしたエッセイで第一志望の大学に進学したりとまあ色々あるのですが長くなるので割愛します。

 

ワタクシ、もうすぐ大学3回生になるのに性懲りもなく高校時代の自分の話をしてしまう悪癖があるんですが、それだけ自分の嗜好形成に大きな影響を与えた3年間だったのだなと。

最近、高校時代に校内放送で流してた曲目リストを見直す機会があったのですがもうどう考えても現在への伏線としか考えられないですね。
なんでお前「高校時代はdeadmanに真剣。とは言えなかったなあ」とか言いながら「lunch box」流してんだよあと前の記事でも書いたけどMerry Go Round流しすぎ


去年の1月、初めてDIR EN GREYのライブに行ってからようやく脱音源ギャして現場に足を運ぶようになった。
正直財布が死にまくってはいるが楽しくて仕方がない。
ライブに行く楽しみ、ライブを通じて新たな曲に出会う楽しみ。いやあそんなん置いといて推しが生きてるだけで幸せなんすけど

高校時代の自分に「お前今aieゴリッゴリに推してるけど、どう?」と言えば絶対腰抜かすだろうな、なども妄想するのもまた一興。
5年を迎えてもなお、知らない景色が目の前に広がり続けている。
そのことに満足しながら、そして推し共々心身ともに健康な生活を送れることを祈りながら、長い自分語りを終えることにしよう。

 

 

 

あと岡崎poison excl.行くことにしました

 

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~【大阪公演編】

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~
2018年2月3日 大阪DROP

【注意】以下のセットリストは管理人の乏しい記憶の範囲内のものです。

曲の表記漏れがあり、曲順もバラバラです。ご理解の上ご覧ください。

(セトリわかる方、コメント等で教えていただけると泣いて喜びます・・・。)


開場前と転換時、終演後のBGMがラリったビョークみたいなやつだったんですけど調べたらDIAMANDA GALÁSというアーティストのPlague Mussってアルバムだそうですポンコツなので間違ってた…指摘多謝)


gibkiy gibkiy gibkiy
Vo. kazuma (ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)

無中無
箍を外す場合、穴に群れる具合
告白
愛という、変態
suspend
形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
脳内に


Merry Go Round Respects
Vo. kazuma(ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Gt. ミヤ(MUCC
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)

SE 雨に唄えば
01 毒蟲
02 注文の多い料理店
03 禁じられた遊び
04 実験体
05 ラ・リ・ル・レ・ロ
06 月と、黒猫と、猫アレルギーの君
07 Hair of the Dog
08 SUICIDE DANCE
09 DESSERT
10 ノイローゼ
11 桜の満開の木の下で

 

ついにこの日が来てしまった。
gibkiy gibkiy gibkiyという最強のバンド、そしてMerry Go Round Respectsという地獄から姿を変えて蘇った伝説のバンドの競演である。

 

まずはgibkiy gibkiy gibkiyのステージ。

gibkiy gibkiy gibkiyを観るのは昨年ぶり(gibkiy gibkiy gibkiy 2nd album “In incontinence” release tour “ dyeing ” 9月8日 梅田Zeela公演)2回目。
前回観たときは大きすぎる衝撃をただただ受け止めるしかできなかったこともあり、今回はかなり意気込んでの参戦となった。

初手「無中無」、奈落の底に突き落とすかのような鋭いリフが全身を襲う。それに絡みつくkazuma氏の声。
ステージへの吸引力が遺憾無く発揮されるが目が足りんしとりあえず間瀬見た瞬間になんか安心してバブりそうになってしまった(直近のライブ3件連続間瀬案件の顔)

そして私が最も愛する曲、かつDIR EN GREY「MACABRE」と並ぶ葬式でかけてほしい一曲たる「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」が演奏される。
去年の暮れに書いた記事にもある通り、この曲は私にとっての愛の極致。イントロのリフから展開される、寂寥感がありそれでいて全てが用意されていたのかのような世界。全てを持っているかのような全能感、全てを持たざる無力感。繰り返される生と死、繰り返される愛の営み。狂おしいまでの愛の衝動に全身を貫かれるかのような感覚。この音の中で死に、この音の中で埋葬され土に還りたい、とまで思わせてくれる。
作曲者の顔が見たいわほんともう(目の前にいる)(俺の推しは天才)(ありがとうござい間瀬・・・†)

ラスト曲は「脳内に」。
オタク諸氏から「脳内に」〆セトリの素晴らしさを力説されてはいたものの、昨年観たときの〆曲は「淫乱分子」だったのでかなり嬉しいものがあった。
観る者に終わりを予感させながらも文字通り脳内に侵食していく世界。
最後の一音、楽器隊の放ったその音がまるで放たれた弾丸のように胸を撃ち抜いた。

あの夜、私が観ていたのはgibkiy gibkiy gibkiyなどというバンドではなく一匹の怪物だったのかもしれない。人の心を喰い、不定形に成長する柔らかな怪物がそこにいた。
誤解を恐れずに言えば、「バンドマンが集まって演奏している」というような感はなかったのだ。
歌い上げるドラム、単音で駆けるギター。種々の境界すらも曖昧になるような、アメーバのように有機的な繋がり、即興的に変貌していく音がそう感じさせるのかもしれない。
一夜経った今、「脳内に」の最後の一音、放たれた毒がジワジワと私を蝕み続けている。


そして次はついにMerry Go Round Respectsのステージ。

管理人は1997年生まれ。Merry Go Roundの活動時期はまだ赤子…というよりむしろ産まれていない時期さえあるくらいだ。
このネタは何度でも使い回したいのだが、高校時代は校内放送でMerry Go Roundの曲(今確認すると「毒蟲」「失楽」「狂い咲いた怪物と血で血を洗うカテゴライズ漬けのTABOO」「ラ・リ・ル・レ・ロ」「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」「桜の満開の木の下で」だった)をかけては迷惑がられていた。自分の産まれた年を呪いながら。
正直、期待するなという方が無理な話である。

1曲目、「毒蟲」。イントロのkazuma氏の笑い声だけでgibkiy gibkiy gibkiyの余韻は消え、純然たるMerry Go Round Respectsの世界へ連れていかれる。
この曲、中盤〜終盤のどこかでミヤ氏がポストロック〜シューゲイザー感マシマシの(すいません。この辺のジャンルには疎いのであくまでイメージです)リフを弾いていたのが印象深い。ミヤ氏はMUCCの音楽的進化を牽引してきただけありこの手腕はさすがだな、という印象。ギター隊は2人とも割とアレンジを入れていた気がしますね

2018年に「ラ・リ・ル・レ・ロ」のサビでコールアンドレスポンスできたという事実も後追いオタクにとっては素晴らしいものだったし、「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」の音源上だけでは分かり得なかった耽美性には大化けした感すらあった。
最後を飾った「桜の満開の木の下で」の1番、「君を独り占めするんだ」のくだりをkazuma氏とガチガチに目が合いながら歌われたの今思い出しても胸キューなるわたすけて

これまでMerry Go Roundの曲のイメージは暗い部屋の隅で壁を見つめながら独り言を呟いているような、愛を歌う対象さえも実在しないかのようなものだった。
しかし、こうしてMerry Go Round Respectsを観ると外部に開かれた感覚を強く覚えた、あえて言えば光さえ感じられるかのような。
「Merry Go Roundそのものではない、現代的解釈を経由したRespectsとしてのMerry Go Round」、それがこの夜に対峙した2匹目の怪物の正体だったのではないだろうか。

 

 


なんか色々書いたけどとりあえずgibkiy gibkiy gibkiyやらせようがMerry Go Round Respectsやらせようがいつでもどこでもaieになる俺の推しどう考えても天才だし(2回目)kazuma氏と2人で並んでるところの最強感半端なかったです

あと一回行っただけじゃどう考えても理解と消化が追いつかないんで岡崎公演の参戦真面目に検討し始めてしまいました人生初遠征たすけて