夢想家の日曜日

化粧した男達に胸を鷲づかみにされてしまった

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~【大阪公演編】

“poison excl.” ~gibkiy gibkiy gibkiy vs Merry Go Round Respects~
2018年2月3日 大阪DROP

【注意】以下のセットリストは管理人の乏しい記憶の範囲内のものです。

曲の表記漏れがあり、曲順もバラバラです。ご理解の上ご覧ください。

(セトリわかる方、コメント等で教えていただけると泣いて喜びます・・・。)


開場前と転換時、終演後のBGMがラリったビョークみたいなやつだったんですけど調べたらDIAMANDA GALÁSというアーティストのPlague Mussってアルバムだそうですポンコツなので間違ってた…指摘多謝)


gibkiy gibkiy gibkiy
Vo. kazuma (ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)

無中無
箍を外す場合、穴に群れる具合
告白
愛という、変態
suspend
形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが
脳内に


Merry Go Round Respects
Vo. kazuma(ex.Merry Go Round)
Gt. aiedeadmanthe studs、the god and death stars、THE MADCAP LAUGHS、KEEL)
Gt. ミヤ(MUCC
Ba. kazu(ex.蜉蝣)
Dr. sakura(ZIGZORayflower / ex.L'Arc〜en〜Ciel)

SE 雨に唄えば
01 毒蟲
02 注文の多い料理店
03 禁じられた遊び
04 実験体
05 ラ・リ・ル・レ・ロ
06 月と、黒猫と、猫アレルギーの君
07 Hair of the Dog
08 SUICIDE DANCE
09 DESSERT
10 ノイローゼ
11 桜の満開の木の下で

 

ついにこの日が来てしまった。
gibkiy gibkiy gibkiyという最強のバンド、そしてMerry Go Round Respectsという地獄から姿を変えて蘇った伝説のバンドの競演である。

 

まずはgibkiy gibkiy gibkiyのステージ。

gibkiy gibkiy gibkiyを観るのは昨年ぶり(gibkiy gibkiy gibkiy 2nd album “In incontinence” release tour “ dyeing ” 9月8日 梅田Zeela公演)2回目。
前回観たときは大きすぎる衝撃をただただ受け止めるしかできなかったこともあり、今回はかなり意気込んでの参戦となった。

初手「無中無」、奈落の底に突き落とすかのような鋭いリフが全身を襲う。それに絡みつくkazuma氏の声。
ステージへの吸引力が遺憾無く発揮されるが目が足りんしとりあえず間瀬見た瞬間になんか安心してバブりそうになってしまった(直近のライブ3件連続間瀬案件の顔)

そして私が最も愛する曲、かつDIR EN GREY「MACABRE」と並ぶ葬式でかけてほしい一曲たる「形の無い、何よりも、愛したのは、お前だけが」が演奏される。
去年の暮れに書いた記事にもある通り、この曲は私にとっての愛の極致。イントロのリフから展開される、寂寥感がありそれでいて全てが用意されていたのかのような世界。全てを持っているかのような全能感、全てを持たざる無力感。繰り返される生と死、繰り返される愛の営み。狂おしいまでの愛の衝動に全身を貫かれるかのような感覚。この音の中で死に、この音の中で埋葬され土に還りたい、とまで思わせてくれる。
作曲者の顔が見たいわほんともう(目の前にいる)(俺の推しは天才)(ありがとうござい間瀬・・・†)

ラスト曲は「脳内に」。
オタク諸氏から「脳内に」〆セトリの素晴らしさを力説されてはいたものの、昨年観たときの〆曲は「淫乱分子」だったのでかなり嬉しいものがあった。
観る者に終わりを予感させながらも文字通り脳内に侵食していく世界。
最後の一音、楽器隊の放ったその音がまるで放たれた弾丸のように胸を撃ち抜いた。

あの夜、私が観ていたのはgibkiy gibkiy gibkiyなどというバンドではなく一匹の怪物だったのかもしれない。人の心を喰い、不定形に成長する柔らかな怪物がそこにいた。
誤解を恐れずに言えば、「バンドマンが集まって演奏している」というような感はなかったのだ。
歌い上げるドラム、単音で駆けるギター。種々の境界すらも曖昧になるような、アメーバのように有機的な繋がり、即興的に変貌していく音がそう感じさせるのかもしれない。
一夜経った今、「脳内に」の最後の一音、放たれた毒がジワジワと私を蝕み続けている。


そして次はついにMerry Go Round Respectsのステージ。

管理人は1997年生まれ。Merry Go Roundの活動時期はまだ赤子…というよりむしろ産まれていない時期さえあるくらいだ。
このネタは何度でも使い回したいのだが、高校時代は校内放送でMerry Go Roundの曲(今確認すると「毒蟲」「失楽」「狂い咲いた怪物と血で血を洗うカテゴライズ漬けのTABOO」「ラ・リ・ル・レ・ロ」「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」「桜の満開の木の下で」だった)をかけては迷惑がられていた。自分の産まれた年を呪いながら。
正直、期待するなという方が無理な話である。

1曲目、「毒蟲」。イントロのkazuma氏の笑い声だけでgibkiy gibkiy gibkiyの余韻は消え、純然たるMerry Go Round Respectsの世界へ連れていかれる。
この曲、中盤〜終盤のどこかでミヤ氏がポストロック〜シューゲイザー感マシマシの(すいません。この辺のジャンルには疎いのであくまでイメージです)リフを弾いていたのが印象深い。ミヤ氏はMUCCの音楽的進化を牽引してきただけありこの手腕はさすがだな、という印象。ギター隊は2人とも割とアレンジを入れていた気がしますね

2018年に「ラ・リ・ル・レ・ロ」のサビでコールアンドレスポンスできたという事実も後追いオタクにとっては素晴らしいものだったし、「月と、黒猫と、猫アレルギーの君」の音源上だけでは分かり得なかった耽美性には大化けした感すらあった。
最後を飾った「桜の満開の木の下で」の1番、「君を独り占めするんだ」のくだりをkazuma氏とガチガチに目が合いながら歌われたの今思い出しても胸キューなるわたすけて

これまでMerry Go Roundの曲のイメージは暗い部屋の隅で壁を見つめながら独り言を呟いているような、愛を歌う対象さえも実在しないかのようなものだった。
しかし、こうしてMerry Go Round Respectsを観ると外部に開かれた感覚を強く覚えた、あえて言えば光さえ感じられるかのような。
「Merry Go Roundそのものではない、現代的解釈を経由したRespectsとしてのMerry Go Round」、それがこの夜に対峙した2匹目の怪物の正体だったのではないだろうか。

 

 


なんか色々書いたけどとりあえずgibkiy gibkiy gibkiyやらせようがMerry Go Round Respectsやらせようがいつでもどこでもaieになる俺の推しどう考えても天才だし(2回目)kazuma氏と2人で並んでるところの最強感半端なかったです

あと一回行っただけじゃどう考えても理解と消化が追いつかないんで岡崎公演の参戦真面目に検討し始めてしまいました人生初遠征たすけて