夢想家の日曜日

化粧した男達に胸を鷲づかみにされてしまった

lynch. TOUR’18 「Xlll -THE BEAUTIFUL NIGHTMARES-」

lynch. TOUR’18 「Xlll -THE BEAUTIFUL NIGHTMARES-」
2018年8月6日 神戸VARIT.

lynch.
Vo. 葉月
Gt. 玲央
Gt. 悠介
Ba. 明徳
Dr. 晁直


SE INTRODUCTION(「Xlll」収録版)

01 THIRTEEN
02 EXIST
03 GROTESQUE
04 JØKER

05 CREATURE
06 ANTARES
07 DAMNED
08 NEEDLEZ

09 RENATUS
10 AMBLE
11 SENSE OF EMPTINESS
12 AMBIVALENT IDEAL

13 GALLOWS
14 INVADER
15 FAITH
16 OBVIOUS
17 pulse_
18 FIVE

19 A FOOL

EN1
20 vernie
21 I BELIEVE IN ME
22 ALL THIS I’LL GIVE YOU
23 EVOKE

EN2
24 MOON


7月にニューアルバム「Xlll」を発売したlynch.
本ツアーが発売後初ツアーとなる。


ライブでの盛り上がりを重視し、ラウドロック寄りの作風となった前作「AVANTGARDE」から、「SINNERS」〜「BLØOD THIRSTY CREATURE」〜「SINNERS -no one can fake my bløod-」を経て辿り着いた最新作、「Xlll」。
SE〜「JØKER」の流れに否応無く急上昇させられるボルテージ。
ヴィジュアル系らしさとライブ映えをここまで共存させることができるのか、と改めて痛感させられる。
「Xlll」はいわばlynch.史上最もバランス感覚に優れたアルバム」
過去曲を挟んでも、驚くほどその輝きを失わない。
むしろ過去曲と最新曲が互いの素晴らしさを引き出しあっていた。

 

今回印象に残ったのはGt.悠介氏のギタープレイだ。
「スーパーゆしけタイム」の異名を誇る「RENATUS」〜「AMBLE」〜「SENCE OF EMPTINESS」の一連の流れを完全再現。
シューゲイザーやポストロックを思わせる轟音に繊細さを兼ね備えたアルペジオが曲に色彩と深みを与える。
そして本編ラスト曲、「A FOOL」。
アウトロのピアノパートでギターを下ろし、優雅に舞う姿はまさにタロットカードの「THE FOOL」。
夢を見るかのように奏で、音像の枠を広げる。
その才をさらに前面に押し出した姿を観たくなった。


曲の世界に呑み込まれるでもなく、ただただ純粋に「楽しい」と思える時間。
キャリアを重ねた巧さもさることながら、原点に回帰するかのような、あえて言うならばキッズめいた初期衝動をひときわ強く感じた。
たとえ音楽性が変化しようと、lynch.lynch.として存在しているという悦楽。

断言しよう。lynch.は今が一番格好良い。

 

 

葉月さんのアイシャドウのラメがきらきらしていてたいへんかわゆでした