夢想家の日曜日

化粧した男達に胸を鷲づかみにされてしまった

the god and death stars x for severe addicts only 2MAN Tour [3 days delirium]

the god and death stars x for severe addicts only 2MAN Tour [3 days delirium]
2018年4月21日 アメリカ村CLAPPER


the god and death stars
Vo./ Gt. 間瀬大
Ba. kazu
Dr. 大嵩潤


01 aaron
02 君に決めた
03 再びの椅子

04 新曲
05 ミンチ
06 ジェリーベリー
07 出来事と偶然の為の媒体

08 elephant in the room
09 殆ど腐敗
10 夜を歩く葡萄
11 真っ赤な雪
12 dawn of the god


気づかぬ間に、たまらなく好きになってしまった。もう欠かせない。
私にとってのthe god and death starsは、そんなバンドだ。


「初めて本命盤のライブを観る」という、人生2度目のドキドキイベント。
2マン後半に演奏すると思いきや、まさかの前半。
いささか面食らいながらも、いざ開演。

 


1曲目、「aaron」。
「焼失」と並び、the god and death starsを聴き始める決め手となった一曲。

原曲よりも荒々しく、まさに生気を増したかのような演奏が続く。

喪失の痛みの中に光を探す。

deadmanでは闇の中に灯る蠟燭のように仄かで暖かみのあった光が、the god and death starsでは真っ直ぐで広がりのあるステージの輝きへと変貌する。

 


中盤のラストを飾ったのは「出来事と偶然の為の媒体」。

ほんの偶然が積み重なり、今日という出来事を生きている。
そんなことを思わずにはいられない。

この日を迎えられて良かった。
the god and death starsに出会えたから私の20歳は祝福された、何の誇張もなく至極真面目にそう思っているくらいなのだから。

 


終盤の幕開けを告げたのは「elephant in the room」。

イントロのミスからのリトライというアクシデントもあったが、この曲が聴けたことが嬉しい。

雪が解け春の足音を告げるかのようなギター、密やかに始まるベースの鼓動。

馴染み深いはずのイントロが、野性味と力強さに溢れて色鮮やかに変貌する。

 

「elephant in the room」、そして「エドワード・スミス」。
この2曲とともに、春を待っていた日々の感覚が蘇る。

 

「二十歳の私の目には 桜は優しく燃える炎として」。
この詩を胸に二十歳の春を迎えられて本当に良かった。

 

 

気づけばあっという間にラスト曲「dawn of the god」。
開演前は終わって欲しくないと思っていたのに、待ち受けていたのは夢現の幻。

そこにあったのはひとときの春の夢。

まだ夢からは覚められていない。

 

 

私の真であり、善であり、美であるバンド。

20歳なんてもうこれから歳を食うだけだと思っていた。

こんなに好きになれて、そしてそう思える感性があることに気付かせてくれた。

初めて出会えたその日まで、このバンドを続けていてくれた。その事実だけで、世界がたまらなく愛おしく感じられる。

これまでも、そしてこれからも。その姿を見つめていたい、そう思った一夜だった。

 

 

 

 

いやもうほんとに頭スキウサギだから間瀬が好き!としか思ってなかった、本当に出会えてよかった、ありがとう これからも俺のギターヒーローでいてくれ